38. 小規模会社はジェンダー社内調査の実行を回避 080201
スウェーデンの職場で男女均等計画と賃金表の作成を3年毎に義務付けようとする新法をジェンダー大臣か提案しています。 これに対して小企業団体が複雑すぎる、必要性がないと強い反対をしており、従業員25名以下の会社はこれを避けることになりそうだ。しかし、ジェンダーオムブツマン(JamO)は不満を示している。従業員25名以下規模の職場はこぼは小さいが数にしたら絶対的に多くの人が働いており、ジェンダー的不平等の問題が多くあると批判している。
Read More..>>37.女性就業者10名の内、4名がパートタイム 080216
スウェーデンの女性就業者10名の内、4名がパートで働いています。男性のパートタイム率は約10%で比較的に年金適用年齢者(61-64歳)と60歳近くなった人がこの制度を利用するです。職場は公共、企業とも大差がありません。育児、介護、勉学、趣味などまちまちの目的が理由ですが、起業を始めた人が安全収入確保のために半日をパートタイムで働くという形でこの制度を利用している人も少なくありません。 スウェーデンのパートタイム就業者は失業保険、年金積立、労働、賃金、その他の雇用条件等はフルタイム従業者と全く同一な条件を得ています。パートタイム制度はごく一般的に労働市場で浸透しており、フルタイム労働8時間x80%のパートが最も多いようです。特に年配の女性層にパートが広がっています。 ただ、マイナスとなるのは低所得者層のパート労働は年金の額に影響されることになります。年金額には天井額がありますから、高所得者がパートで働いても年金への影響はなくなります。 (dn maria.crofts)
Read More..>>36 . Swedish Women’s Empowerment 080117
スウェーデン女性の社会的地位を示すシンボル的な写真が日刊新聞Dagens Nyheterの第一面にでた。 南スウェーデンの犯罪グループ(と言っても移民中心の僅か数十人組織の麻薬、タカリ等を同じ移民者のレストランを中心にやっている)が、裁判中の女性検査官の自宅のドアにピストル銃撃をした事件が発端で、事の重大性を感じ取った女性法務大臣Beatrice Askは他の同様なグループを徹底的に調べる為に全国犯罪警察(警視庁)、県警察、安全(秘密)警察、国際検察、経済犯罪局からの6名の最高責任者を代表とする調査会を結成した。その6名の責任者の内4名が女性である。大臣も入れると7名中5名が女性である。
Read More..>>35.家庭内の不均等労働が女性の健康や体調を崩す。 080113
職業を持つ女性の家事育児の負担がどのように影響しているかの研究結果が注目されている。ヨーテボリー大学の研究者を中心に調査され、約1000名の女性からアンケートを取って分析したものです。その主な結果は、調査対照の女性の約半分が不均等感を感じており、家庭内の均等が職場や社会での均等化よりも進んでいないと感じている。これが続くとイライラが募り不健康や体調を崩す原因ともなる(Carin Stalland. Gtb. Univ.) ここにTCO(ホワイトカラー組合)FK(消費者組合)等が行った意識調査アンケートを参照すると: – 96%のスウェーデン人は父親母親が均等に育児をすべしと思っている。 – 約45%の女性、37%の男性が家事の分担に不平等感を持っている。 – 2%の女性と4%の男性は、男性が家事を女性より多くやっていると思っている。 – 48%の女性が時間的に家事を思うように遂行できずイライラ感を持っている。男性の方は29%。 – 64%の女性(母親)が子供の病気の時に看護休業をとる。 – 男性の方が週8時間ほど女性より労働時間が長い。 (DN080113annika.carlsson)
Read More..>>34. 女性の社会的地位(Gender Empowerment)の均等化が進む 080113
スウェーデンでの女性エンパワ–メントは世界でも最も進んでいると言われている。 スウェーデンの大きな目標は国全体で少なくとも女性のエンパワーメントが40%に到達することです。政治界ではほとんど均等化の目的が達成されており、組織団体、行政管理のトップポジションでも均等化が進んでいる。ただ、目立ち易い(最高上層部)トップ・ポジションには女性の起用がこの数年著しいが、次の下のクラスのキイ-・ポジション(部長クラス)にはまだ男性の占める率が多すぎるとProf.Anit Goransson.Gtb Univ.は指摘する. 国家公務職での最上部でのエンパワーメントは女性が1/3、男性が2/3を占めている。 また議員の場合、国、地方の各政党の男女のバランスはほぼ同等のレベルにある。一般企業でのトップや幹部レベルでの男女均等にはまだ時間が掛かりそうである。(dn00080113)
Read More..>>33. ジェンダー均等の家庭浸透の速度が鈍すぎる!と研究者が警告 080104
ウメオ大学とミッテン大学の社会科学、経済学(ジェンダーに関する)教授や研究者6名の共同発表によると、ジェンダー均等が家庭の中に浸透している速度が遅すぎると警告する。父親が育児に携わる率は全体の20%、家事労働は女性の25%程度のレベルで足踏み状態が続いていており、女性の家庭内での負担はまだまだ大き過ぎると指摘。このままにしておくと、せっかく、ここまで築き上げてきた男女均等意識の盛り上がりが崩れてだし、そのうち、男女の生物的性差、習慣/伝統的性差が社会の常識とか当然のことになって元に向かって逆進行してしまう危険さえもあると警告をしている。 今後のジェンダー政策を推し進めて行くには、家庭内での更なる均等化に導く、強い行政が重要であると結んでいる。(Prof.B.Hallerod Prof.M.Nordenmark DN080104)**
Read More..>>32. ドイツの父親の育児休業が予算を超える程の人気! 071225
ドイツ(人口82百万)の出生率の減少は深刻化してきており、その打開策としてスウェーデンのモデルの家族政策を導入した。この結果、今年出産した子供の父親の10人に一人が数カ月の育児休業を取り、その費用は予算の130m.Euroを既に大きく越え超えてしまった。(父親がどの程度の率を占めるかは不明) ドイツの新しい親保険の主なる条件は; 1)父母のどちらかが12ヶ月の有給育児休業がとれる。 2)この期間中、納税後の収入(ネット)の2/3(67%)が支給される、ただし、最高額は1800Euro まで 3)他に(片親(ほとんどが父親)が休業日を取らなかった場合、2か月のエキストラ休業日をとることが可能(DieWelt-TT-Reuters071225
Read More..>>31.ジェンダー推進:地方自治体に特別予算100 Million Kr(16億円) 071207
スウェーデンの地方自治体の行政は明確にされた役分担を持ち強い独立性を保っている。最も国民の日常生活に直接関係するのがコミユーン(自治体=市町村)であります。コミユーンの主なる行政分野は保育、学校(高等学校まで)、健康管理、看護、文化、環境、スポーツ、道路公園管理などで、県は医療病院,県道、文化などで県もはっきりとした行政分野が定められている。 この国が特別に組んだ予算の用途目的は日常の生活や活動の環境の中での男女均等参画推進のためとしている。説明会、イベント、キャンペーン,実験、観察などの具体的活動にコミユーン(市町村)に支援支給されることになる。(DN071207)
Read More..>>30. スウェーデンの都市集中化がさらに進行 071231
スウェーデンは行政機関の所在地の移転を70―80年代に大規模に行って人口の都市集中化の緩和策を勧めてきましたが、この40年間にストックホルムから西海岸にある第二都市のヨーテボリーを結ぶ線の南側の地方に約100万人近い人が移転してきました。 この地域には各種の大学があり産業も著しい。 この2都市を結ぶ線の北側は広大な面積の森林地帯で人口減少が激しい。ただし北極圏に近いベステルボッテン県海側にあるUmeo市(コミユーン)は 総合大学を中心として産業の発展が著しい例外的地域で人口増加を示している(+2.5万人)。 40年間でStockholm+52万人、Goteborg+21万人、Malmo+24万人(DN071231)
Read More..>>29. 賃金の男女/職業別格差ギャップ
スウェーデンは男女間での賃金の格差が最も小さい国であるが、目標は格差0の現実化を目指している国でもあります。*KI(景気研究所)報告では平均5%の格差がまだあると指摘している(2006統計)。 1)地方公務員 +1% 2)民間企業ブルカラー 4% 3)国家公務員 +6% 4)民間企業ホワイトカラー 11% (www.konj.se KI/konj.Inst. svd071126) *下のグラフは賃金格差の変動率%、1968-2004. 職種別賃金格差変動(格差大は民間,中間が地方公務員、小が国家公務員と民間労働者(ブルー、高所得者グループ(平均月収85万円/取締役,高官、議員、管理職、医師、弁護士、パイロットなど)、 低所得者グル-プ(平均月収30万円/掃除、販売、看護、料理店など)
Read More..>>28.父親の育児休業取得のスピードアップ 071111
スウェーデンの父親が育児休業を取れる権利は1974年からスタートした。この制度はジェンダー的視点、労働市場的視点、家族生活的視点、学校教育的視点から練られた政策であります。このアイデアは党派を超えて一致しています。しかし、父親の育児休業に対する反応は期待していたより鈍く、その後、幾つかの改善がなされてきました。 現在、父親だけに与えられた産休が2か月あります。 最近の統計によると父親がとる育児日数は全育児日数の20%まで達していますが、このレベルは満足できるものではありません。取得されている平均育児日数の内、父親が58日、母親が350日となっています。この他に、スウェーデンでは子供の病気の際に取れる看護のための有給休業があります。これは子供が8歳になるまで適用されます。この看護有給休業を一日も取らない父親が今でも10%もいる(低学歴者、移民者が多いと推定)と関係者は悩む。しかし、傾向的に見て父親の育児参加傾向はゆっくりと増加しています。スウェーデンのジェンダー・アイデア(男女共同参画思想)がゆったりではあるが国民に深く浸透してきていると思われます。 最終目標は50/50です。政府はさらにこの傾向をスピードアップさせるために一連の政策を練っている。このテーマのマス・メディアの活動も著しい。 (Prof.Philip Hwang, G-univ. Father-mather-children relationship .Dn071111
Read More..>>27. スウェーデンでは個人で定年後の生活の為に保険貯蓄しない人が4人に1人。071111
スウェーデンは個別納税が採用されており夫婦であっても個別の納税や年金制度が施行されています。年金は基礎年金と就業年数や収入レベルによって決まる追加年金からなっていますが、これに更に任意の保険があります。会社や団体で加入している保険(団体年金保険)や就職契約の際に雇用主側に任意保険加入を条件としたりボーナスの代わりに保険積立してもらう場合もあります。 この他に個人的に年金保険を積立をしている人もおりますが、保険業界が出した年金保険積立統計によると、年金生活の目的の為に個人で保険積立をしない人が約25%、4人に一人、もいるとのことです。他の先進国と比較してスウェーデン人は公共の年金積立が充実しているために個人的な年金貯蓄をしない人の率は多いと思われ4ます。(注:この統計には株式証券や銀行貯蓄は含まれてはいない) このグラフは個人任意の年金保険貯蓄額の男女の差を指摘しています。濃い赤い棒が男性で薄いのが女性で、表は貯蓄額のレベル別に分類しています。 1KRはx17円(12月レート)。 グラフは保険業界からでのもので、年金保険貯蓄に男女の差があることを指摘しています。 (sdv071116)
Read More..>>26.ノールウエー企業での女性重役割当参画法 071114
ノールウエーの女性進出も各方面で著しいものがあ。株式上場会社に法的に女性の参画を課せられた新法が施行されている。 企業/会社で10名以上の役員がいる取締役会では、その40%が女性ではなくてはなりません。ただし、役員数が少ない場合は女性は25%-50%となっている。 現在のノル–ウエーの上場会社の役員の37.5%が女性である. 原則的には、この法に反すると株式市場での上場を無効とされる厳しいもので、ごく最近、現実に1社が上場から取り下げられてしまいました。 ノールウェー企業は女性役員の候補者を見つけるのに苦労をしていると聞いております。ちなみに、スウェーデンは女性の株式上場会社での役員数の率はノルウエーの半分程度にとどまっておりますが、女性の役員職の奨励はされているものの強制的な方向には進んではいません。デンマークはさらに低くノールウェーの1/4とのことです。(svd071114 bjorn.lindahl) 参考:ノ–ルウェーの役員監視機関;CCD Center for Corporate Diversty
Read More..>>25.女性に対する暴力防止対策に追加予算800m.kr(2010年まで130億円)071116
2006年に報告された女性に対する暴力行為は約25000件にもなる。この暴力行為に関連して使われる国の金額は厖大である(3billion Kr )。 用途は将来の必要と思われる広範囲な分野での予防対策に使われることになる。具体的には被害者の支援やサポート、学校や職場での広報活動、全国レベルに統一された傷害看護/対応方法の作成、暴力原因調査と分析、例えば死亡原因の特別検査、家庭内暴力がある家庭の児童の監視や保護、Etc.(dn071116 lenna.hennel 135112)
Read More..>>24.トヨタ修理会社の労働時間短縮で生産性向上? 071107
2002年からスウェーデンのトヨタのデイラーの1社の修理工場で労働時間を8時間から6時間に短縮して効率を約10%のアップしたとのことで各業界から注目されている。 勤務はシフト制で休憩時間は短縮された。短縮時間になってから従業員の作業が以前より迅速機敏になりフレッシュな気持ちで仕事ができ、さらに怪我や病気欠席が減少しているとのことが、他の業界のいくつかの企業がこのモデルをテスト導入してみたが、コストアップになり、あまり芳しくない結果が出ているとのことです。短縮労働はドイツやフランスで導入されておりますが、スウェーデンでは共産党、環境等が賛同しているが、最大政党の民主党や連合与党は労働時間の短縮は将来のビジョンとしてはあるが、時期早々とみている。 しかし、ジェンダー的政策の視点から見ても、今後も短縮労働時間のテーマは続くと思われる。 (DN071117)
Read More..>>23. 女性起業者に資金融資をもっと! 071117
スウェーデンには起業をする人たちへの融資協力/援助する機関や基金がいくつかある。起業内容が良しと判断されれば好条件で融資を受けることができる。 昨年に起業した会社の内35%が女性で占めているのにもかかわらず、幾つかの公共の融資機関からの女性起業家への融資は総数の10%以下との批判を受ける。 融資機関からの女性融資率:AMV 43%、Alml 31、Sks 31%、RB 22、Nutek 17、NF 12、Vinnova 8、RIS 7% (Nutek 071117)
Read More..>>22. 女性に対する家庭内暴力-EU諸国死亡率比較 071107
ヨーロッパ諸国の男性が女性に対しての家庭内暴力の比較調査結果がフインランドの“母子、保護家庭協会”から発表された。比較的に信頼できる死亡統計からに依ると人口10万人当りで死亡した女性の数は; フィンランド 1.5 オ–ストリア 、デンマーク1.0 オランダ、ノールウエー、ポルトガル、スウェーデン、ドイツ 0.7 フランス、英国/スペイン、イタリア 06-05 理由として、フィンランド人は内向性の人が多いためだろうと推定している。 その他の暴力行為に関しては訴える/調書事情が国によって異なるため正確さに欠ける。(SVD071105)
Read More..>>21. 新法:育児休業差別禁止法 I. 16条
親休業法 I. 16条 (2006月7月1日施行) "雇用主は育児休業を取得する者に対して不利的行為をしてはならない.“ 不利的行為とは男女の性の違いだけの理由によって雇用、労働、職場、賃金条件で格差があることで、新法はこれを禁止する法律であり、これに違反する雇用主は修正を余儀なくされ、修正がされない違反者には罰金が課せられる。 Ombudsman JämO(ジェンダーオンブツマン)が2006-2007年の最初のステップとして360の大手企業や団体を審査し、このうち140の団体や企業が賃金の修正を余儀なくされている。この審査は今後さらに推し進められる。 *18参照 (DN071108 KNUT.KAINZ)
Read More..>>20. ジェンダーオンブツマンjamOの4 っのミッション(法の監視任務)
オムブツマンの主なる監視指導任務分野 –1.男女均等参画法 (Jamstallhetslagen) –2. 高等(大学)教育での学生待遇均等法(Lagen om likabehandling av studenter ) –3. 児童、生徒に対しての不平等、差別行為の禁止法(forbud mot diskrimn.o krankande behandl. Barn och elever) –4.差別禁止法 (Lagen om forbud mot diskriminering) **オムブツマン インタビュー(DN071006)
Read More..>>19. 外国人と関係するスウェーデン家族の増加
スウェーデンで最も多い外国人は隣国北欧諸国(フンランド、ノールウェー,デンマーク)からの人たちですが、スウェーデンは、すでに1960年代から人道的主義にたって紛争地域からの非難民や逃亡者を多く受け入れてきた国です. 過去にベトナム戦争、チェコスロバキヤ、チリ軍事ク–デター、ボート難民、クルド難民、ソマリア/エリトリア紛争、バルカン紛争、レバノン紛争、そして今のイラク紛争の不安定情勢によって沢山の避難民や移民者がスウェーデンに助けを求めてきています。難民のうちの多くがそのままスウェーデンに残りスウェーデン人となり、これらの人たちや国際結婚を人たちを含めると2005年のスウェーデンの全人口の約12%が国以外で生まれた人で占められている.(1970と比較すると2倍の増加)スウェーデンで生まれてくる子供の両親の10%は外国生まれで、片親だけが外国生の場合も約10%を占める。18歳以下の全子供の25%(1/4)は、外国人と何らかの関係を持っている。 最も多い移民者はフインランド人です。最近の最も多い移民者はイランからです。(sdv071028/SCB)
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