6-W.認知症老人の増加で家族の負担が増す傾向。
社会庁(Socialstyrelsen )の調査によると認知症患者数は年々、その数を増しており、2005年の142200人から、この先、今の条件(現状の投薬、治療処置)で行くと2050には約250000人までになると警告を出している。この大きな原因は年々寿命が延びていることによる。 現在、家庭で介護を受けているのは軽、中症を中心として約8万人の認知症の老人がおり、この人たちは平均1時間(一日)の介護サービスを受けている。その多くが、配偶者など家族の人たちによって介護がされていて、その平均介護時間は6時間と言う数字も出ている。最近は重症者の家庭介護が著しく増え続けているのに公共の介護サービスはわずか0.5時間ほどしか増えていない。 重症者の家族の介護時間は週16時間にもなり、特に配偶者の負担がおおく増している。社会庁報告では配偶者の負担は、もう既に限界を超えていると指摘している。費用も増加しているが認知症者の増加率にはついて行けない状態が続いている。今後は、さらに介護施設の早急な建築増加の必要性を強く指摘している。
新政府はこの状況を重く見て法改正を急いでいる。
2007年度の緊急対策として、全コミユーンに120万クローネ(約20億円強)の“家族支援”の特別予算を組んだ。2008年も同額以上の予算が組まれる予定です。
現在さらに看護付き老人アパートが全国で約1400が建設中であります。
参考:報告によると2000年の認知症者数は133000だったのが2005年には142000と増加、費用は38 億クローナから50億(x17円)へと増加。56%に相当する7.5万の認知症者が介護付アパートに住んでいたのが、2005年には45%に相当する6.4万人と施設での介護が減少していた。 (Utredare Docent Lenarth Johansson,elin-anna.labba.dn)
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